「悩み」の本質

私達は生きている限り、この「肉体」を維持し続けるので、どうしても物質的社会からは抜けることが出来ない。

 

仙人のように霞を食べて生きていくことも出来ず、天女の羽衣で空が飛べるわけではない。実際に食物を食べ、実際に乗り物に乗り移動する。「物」が存在する「物質社会」。

 

ただ、この物質社会の中にいると「物質的価値観」だけで、どうしても「幸せ」を計ってしまう。

無いよりある方が良い…と思えば、無意識のうちに執着がでる。

寿命でも、「長生きが幸せ」と物質的に捉えれば、おのずと「死」に恐怖感が湧いて来る。

例えば「健康が一番」と思えば「病」は敵となり、遺伝子検査で「子宮がん」の可能性があると言われたら、予防のために健康な子宮を切除する人もいる。

 

結局のところ、物質=有限であるものに「価値」を見だそうとすれば、それが無くなる、恐怖感・不安・絶望感は必ずついて回る。

 

ある統計で、私達の抱える悩みの90%以上は「物質価値観」から起きていると言われている。ほとんどの「悩み」は自分の価値観が作り出しているのである。

 

そして、この「物質的価値観」の悩みから解放されるには「足るを知る」こと。

「足りている」=「満たされている」この感覚こそが、私達が目指さなければならない「真の幸福感」だと私は思う。

 

動物には無い「物欲」「エゴ」(物質的価値観)の肉眼で見ることにより、私たちは悩まされるが、また反対に、内側の「霊的(精神的)価値観」でみる霊眼も人間だけしか持っていない。

 

そんな私も未熟であるが故、少しでも油断すると「物質的価値観」に流されて、グルグル同じところで悩んでしまう。「足る」を忘れて自己を見失わない様、注意深く内観し、「霊的価値観」を養っていきたい。