赤ちゃんが教えてくれた

「赤ん坊は、泣くのが仕事」などと話しているときに
ふっと思い出した。

 

私が出産で入院したとき
次第に陣痛が弱くなり、24時間過ぎたところで
急遽「帝王切開」になってしまった。

麻酔から目が覚めても
思いがけない展開にグッタリしている私に

看護婦さんが

生まれたばかりの息子を連れてきた
「さぁこれからは、一緒ですよ~」
母子同室のこの病院は

生まれたら時から親子が一緒の部屋で寝る

 

 

自然分娩できなかった事に まだ気持ちが整理できていないのに・・・
急につれてくるなんて・・・

 

 

自分と違うリズムで呼吸している息子
眠れない・・・

 

 

切られたお腹に「力」が入らず、起きるのが大変なのに・・・
泣いたらどうしよう・・・

 

 

私が寝返ったときに、つぶしたらどうしよう・・・
枕やシーツで私の体が動かないよう固定して・・・

 

 

こんな窮屈な思いをしなくちゃいけないなんて・・・

早く体力回復したいのに・・・

 

 

とにかく
1時間でも
30分でも
ゆっくり寝たい・・・

情けない思いを感じながら
ナースコールをしようとした時

 

掃除婦のおばさんが入ってきた
シーツぐるぐる巻きで、枕で堤防!?を作っている私をみて
分ったんだろう

「お母さんになったのね~」って笑いながら一言

 

一瞬

意味が分らなかった

 

そっか・・・

 

生まれたばかりの 赤ちゃんなのに
もう
「生命」の存在を教えてくれていた

 

そして
「守りたい」と思う
母親の感情を持たせてくれた

 

何もしゃべれないのに
何も一人できないのに

 

そこにいるだけで
生きているだけで
もうその「存在価値」を教えてくれた

 

涙が自然にあふれ出し

 

命の重みをしっかり抱えながら
心から感謝した

 

「教えてくれて ありがとう」

DICEbaby1